Universal Ink Model

言語やプラットフォーム的に中立的なデータモデルにより、デジタルインクデータを再現および操作します。

新たに導入されたUniversal Ink Modelは、インクに関連するデータ構造やメタデータの概念を記述するデータモデルであり、インクの意味上(セマンティクス)の内容を説明するために使用します。


Universal Ink Modelのファイルエンコードを使用すると、インクコンテンツをアプリケーション間やプラットフォーム間でやり取りすることもできます。


Universal Ink Modelを使用すると、単なるペンデータの表示だけでなく、さまざまなアプリケーションへの柔軟な対応が可能になります。たとえば、データマイニングやサインの比較にも同じデータを使用したり、縮尺調整や表示形式の調整が必要となるさまざまなプラットフォーム上でインクを表示したりできます。


さらに、デジタルインクのセマンティクス上の意味をアプリケーションによって解釈することが可能になります。これにより、デジタルペンでドキュメントに単語を追加した際に、単語に関するウェブベースの追加情報と紐づける機能などが実現します。Universal Ink Modelのファイルエンコードを使用すると、インクコンテンツをアプリケーション間やプラットフォーム間でやり取りすることもできます。


主な機能


  • 入力データ: データリポジトリ、保持している生のセンサー入力、入力デバイス/プロバイダ構成、センサーチャンネル構成などの集合のこと。それぞれのデータリポジトリは、特定のデータセットを隔離させた状態で保持し、固有のタイプのデータを担当します。
  • インクデータ: デジタルインクの視覚的な表示内容であり、描画設定を有するインクジオメトリとして提示されます。
  • メタデータ: 環境、入力デバイスなどに関連する付加的データのこと。
  • インクツリー / ビュー: 論理ツリーの集合のことで、階層的に体系化されたパスや生の入力データフレームの構造を表します。
  • セマンティックトリプルストア: RDFに準拠したトリプルストアであり、テキスト構造、手書き認証結果、セマンティックエンティティなどのセマンティック情報を保持します。

各種資料

当社では、ワコムインクテクノロジーにより、技術革新を容易に実現できるようにしたいと考えています。当社では、以下を提供いたします。

ドキュメンテーション

Universal Ink Modelの詳細な技術情報をご確認ください。

サポート

当社では、Wacom Ink SDKを最大限に活用するために必要なあらゆるサポートを提供いたします。