ワコム製品の優れた接続性により、ワコムのペンおよびタッチ入力データにアクセス

当社では、ペン対応デバイスのデジタルペンデータにアクセスすることが開発者にとって難しい課題であることを認識しており、幅広いワコム製品やワコム対応サードパーティ製品からこれらのデータを読み出すための複数の方法を用意しています。

Wacom Ink SDK for devices

ライセンス供与されたWacom Ink SDK for devicesに含まれているCommon Device Library（CDL）を使用すると、ワコムのペン対応デバイスやサードパーティ製品を開発中のアプリケーションに統合することができます。お客様には、次のようなメリットがあります。

最小限の作業で複数のデバイスを開発：単一のライブラリを統合するだけで、ワコムやサードパーティ製の複数のペン入力デバイスに対応できます。
デバイスからRAWデータを受信するオプションを使用：これにより、内部/バックエンド用途のオリジナルデータを犠牲にすることなく、高品質なフロントエンドやUIを実現できます。

Wacom Ink SDK for devicesには2つのバージョンがあります。

1. Wacom Ink SDK for devices – Windowsエディション

このSDKバージョンは、デジタルインクデータの制御性や柔軟性を最大限に高めつつWindowsアプリケーションに統合する場合に最適です。拡張ライブラリを使用して単一のインターフェース経由でペンデータを収集すれば、複数のデバイスを同時に開発できます。次のようなデバイスにアクセスできます。

ワコムSTU/DTUタブレット
ワコムペンタブレット
ワコム液晶ペンタブレット
ワコムスマートパッド
Lenovoノートパソコンなどのサードパーティ製品に組み込まれたワコムデジタルペン（Windows Realtime Stylus*を除く）

本SDKの主な特長は次の通りです。

スキャン、接続、ペアリングによってワコムデバイスを接続
ペンストロークの開始から終了に至るまでの入力ストリーミングポイントを収集
ワコムSTUデバイスの画面を制御
Wacom Cintiq、Intuos、およびDTUデバイスからデスクトップ表示画面をマッピング
Wacom Slate/Folioデバイスから保存データを取得

2. Wacom Ink SDK for devices – Android/iOSエディション

このライセンスバージョンのSDKを使用すると、開発中のアプリケーションにワコムの「ペーパーモード対応」デバイスやAndroid/iOSペン対応インクデバイスを統合できます。このSDKは特に以下をサポートしています。

ワコムスマートパッド（Folio、Slate）
Intuos Pro Paper Editionの「ペーパーモード」機能
iPad ProのApple Pencil

両SDKバージョンの詳細な技術情報については、当社のWacom Ink SDK for devicesの技術ドキュメントを確認し、サンプルコードをダウンロードしてください。

Wacom Device Kit

無償のWacom Device Kitには、次の製品をサポートするSDKが含まれています。

SDKを使用すると、以下が可能になります:

ワコムデバイスから生のペンおよびタッチ入力データにアクセス
デジタルインクデータをアプリケーションに無償で統合
特定のOSでの動作
ストレージのフル制御を維持しながら、ペン入力データを描画

ただし、このオプションでは、デバイスごとに個別の統合が必要なため、開発の手間が大幅に増加します。

Wacom Device Kitのさらなる詳細については、開発者向けドキュメントをご確認ください。GitHubからデジタルインクアプリを開発するためのサンプルコードにアクセスする場合は、当社のWacom Device Kitのサンプルコードをご確認ください。デジタルインクアプリを開発するためのサンプルコードにアクセスする場合は、GitHubにある当社のWacom Device Kitのサンプルコードをご確認ください。